さとうひろし 一有権者のブログ 

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zoom RSS ベース考

<<   作成日時 : 2009/05/21 01:40   >>

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昨夜のことになりますが、新宿の、スタンダードジャズ専門ライブハウス「あうん」
http://aunaun.fc2web.com/
へ、友人のさがゆき
http://www.aruma.be/
のライブを聴きに行ったのですが、ベースの重要性というのを再認識しました。

当夜のメンバーは、吉田桂一(P)、村田憲一郎(DS)、安東昇(B)、さがゆき(Vo)
音楽の形式としては、紛れも無くスタンダードジャズ、ではあるけれど、
安東昇のウッドベースは独特のグルーヴがあります。日本のジャズマニアが好んで聴くようなジャズのノリとは一味違う。元々がロック好きで(さがゆきのファンやってるくせに)、ありきたりのジャズには未だ全く反応できない私の体が、自然に動いて来るんだから普通じゃない。ときどき、ノリがロックンロールになったり、彼のべースは実は何でもアリ。

数十年に渡り国内外のあらゆるタイプのジャズミュージシャンと共演してきたさがゆきが、彼を絶賛しているのも納得。

他のメンバーが上手く踊れるかどうかはベース次第。
ベースが悪かったら、ドラムがいくら頑張ってもノリの悪さは救えません。

昔、ロックばかり聴いていた頃も、ベースとドラムの相性は、バンドの基本だなと思っていました。
80年代に一世を風靡したBOOWYも、あの独特のサウンドは、ベース(松井恒松)とドラム(高橋まこと)が居たからこそ生まれたのではないかと思います(確かに個性という意味では、ヴォーカルの氷室京介と、リードギターの布袋寅泰のオリジナリティが際立っていましたが)。

譜面で見れば恐ろしく単調なリズムが続き、単調さにがんじがらめにされそうな曲ばかりなのに(だからカラオケで上手く歌うのはけっこう難しい)、リードギターとヴォーカルがステージ上であれだけ自由奔放に暴れることができたのは、ベースとドラムが刻むサウンドが、後年流行った単なる縦ノリに留まらない、それこそ前後左右回転も含むような、独特のグルーヴのおかげじゃないかと思います。トンガった不良キャラの氷室、布袋とは対照的におおらかさを感じさせた高橋まことのドラムと、ツッパリ風の見た目(BOOWY在籍当時)の見た目とは違って、以外と律儀にクラシカルなメロディラインを奏でていた松井恒松ベースとのコンビネーションは絶妙でした。

共演者を躍らせるという意味で、もう一人、鮮烈な印象が残っているのは、ベーシストで
はないけれど、琴の澤井一恵さん
http://www.soukyokuin.com/KAZUE.HTM

伝統的な邦楽から現代音楽までこなす、琴の第一人者ですが、ごく稀に、完全即興(事前に何の決め事もガイドもなく、演奏中の合図の類も、開始・終了の合図も含めて一切無い)セッションをなさることがあり、私は数年前(2006年4/9だったと思いますが)、下北沢のレディージェーン
http://www21.ocn.ne.jp/~bigtory/index.html
で、さがゆきとの完全即興セッションを聴いたのですが、後にも先にも、あれほど激しく、踊り狂わされたさがゆきを見たのははじめてでした。

もともとさがゆきの完全即興は、「巫女系」と言われる位、スピリチュアル(というかブッ飛んだ)展開が特徴なのですが、この時ばかりは自分のペースでコントロールしている印象がなく、澤井さんの(これまたさがゆきを遥かに凌駕するブッ飛んだ)演奏に、終始操られっ放し。

邦楽演奏の第一人者であるはずの人が観客の前で、「作品」はおろか「音楽」という芸術概念からいとも簡単に自分を解放し、パンクなど彼女の足元にも及ばない破壊的演奏(琴を楽器としてでなく、木材と弦でできた物体であるかのように扱い)で既存の音楽美を木っ端微塵に解体して行く。と同時に、異界の美をこれでもかという位のスケールで鮮烈に現出させた上、その音が共演者に憑依する。

科学万能の現代社会にも、魔法使いは居るんですね。
実際、そのライブが終わった瞬間、最前列に居た、さがゆきの常連客の一人は、血相変えて店から飛び出し、どこかへ消えていってしまいました。きっと何かを見てしまったのでしょう。
(って何の話だっけ?)

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