さとうひろし 一有権者のブログ 

アクセスカウンタ

zoom RSS ジャンルを超えた表現

<<   作成日時 : 2009/10/14 20:53   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

昨夜は友人のさがゆきが今、最も大切にしている共演者の一人である潮先郁男さん(G)と、渋谷毅さん(Pf)と彼女のライブ。
演奏される曲は、スタンダードジャズか、それより更に古い1920〜1930年代の曲たち。

潮先さんの刻むグルーヴはとてもゆったりとしていて穏やか。しかし弦をはじくタイミングは正確無比で一瞬のスキも無い。規則的という意味での「正確」ではなく、グルーヴという揺らぎから一瞬たりとも離れないという意味での正確無比。だから聴衆には豆粒ほどの緊張感も与えない。ヘビメタキッズが如何に速弾きを極めようとも到達できない境地だろう。
ライブによっては、観客をはらはらさせるほど上機嫌で演奏してしまう事もある渋谷さんも、昨夜はほぼ素面の勝負。もう数年間続いている3人のセッションの中でも、とりわけ魅力的だった昨夜の演奏。

日曜日に彼女が参加した完全即興演奏
http://hiroshi-s.at.webry.info/200910/article_8.html
と、1日おいて行われた昨夜のライブとでは、同じ「音楽」という言葉では括れないほど、その方法論は異質。実際、アンダーグラウンドの極地であるような完全即興演奏と、オーソドックスな楽曲のライブとを、日常的に、両方共「アーティスト」に恥じないレベルで展開しているプレーヤは、少なくとも日本では、さがゆきを含め、片手で数えられるほどしか居ないだろう。

けれど、音楽や芸術についての予備知識を全部取っ払ってこの両日のプレイを思い起こすと、恐ろしく似通っている。一音一音へ、とりわけ音が出る瞬間への配慮のきめ細かさが、まるで一本の糸でしっかりつながっているかのように、同じ美学で貫かれている。違いは、音階を使うか使わないか、それだけ。彼女も自分の日記で両日のライブの共通性を語っている。
http://www.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=28777&log=20091014

ジャンルを問わず成り立つ表現が実際に存在するということを実感した昨夜。さがゆきがなぜ、前衛的な音響表現とオーソドックスな楽曲の歌唱とを、分け隔てなく追求することが出来るのかが、良く分かりました。


昨夜3人がライブを行ったのは、新宿にある「あうん」という店
http://aunaun.fc2web.com/
恐らくスタンダードジャズファンの中でも、相当コアなジャズファンしか知らない店(私もさがゆきがライブに出演するまで全く知りませんでした)。常連のお客様の中は、私が生まれる前からレコードはもちろん、生でもジャズを聴きまくっていた方々も。ライブハウスとしては、値段が高い店ですが、出演者の話では、その分しっかり、出演者へのギャランティーとして還元されているそうですから、ジャズの好きな方は、一度足を運んでみてください。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
ジャンルを超えた表現 さとうひろし 一有権者のブログ /BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる