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zoom RSS 普天間基地は全面グアム移転の計画だった(2010年5月27日加筆修正)

<<   作成日時 : 2009/12/07 22:07   >>

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宜野湾市のHPに、普天間基地移転問題をめぐる矛盾点が公開されています。
http://www.city.ginowan.okinawa.jp/2556/2581/2582/37840/37844.html

上記によれば、2006年7月に、米太平洋軍司令部は、「グアム統合軍事開発計画」を策定し、(アメリカ国内向けの説明では)普天間基地の機能は、2014年までにグアム島へ移転する計画になっていて、実際、2008年9月15日に、海軍長官から米国下院軍事委員会議長に国防総省グアム軍事計画報告書として「グアムにおける米軍計画の現状」が報告された際には、沖縄から移転する部隊名が示されており、沖縄のほとんどの海兵隊実戦部隊と、岩国基地に移転予定のKC130空中給油機部隊を除いて、ヘリ部隊を含め普天間飛行場のほとんどの関連部隊がグアムに行くことが示されていました。

つまり、アメリカ国内向けの計画と、その進捗報告には、普天間基地を、日本国内に移設する必要性は記載されていないわけです。

しかしアメリカ政府と自民党政権は、日本国内向けに説明する時は、普天間からグアムへ移転するのは指令部機能だけで、残りは沖縄県内に移転させなければならない、という説明を繰り返してきました。

こうした事実関係から容易に推察されることは、自民党政権が新設を計画した辺野古の米軍基地は、普天間の代替ではないということです。アメリカ政府自身が公開している、米軍のグアム統合軍事開発計画と、自民党政権とアメリカ政府による「合意」との矛盾は、上記資料にも具体的に指摘されていますが、「日米合意」の正体は、在日米軍の再編(グアム移転など)とは別の流れで構想された、米軍の新基地を、日本の税金で建設する話だった疑いがあります。

以前にも書きましたが、政権が変わったのですから、この「合意」の見直しは、外交として当然検討すべき懸案の一つです。
http://hiroshi-s.at.webry.info/200911/article_5.html
特に海兵隊は、戦場での制海権、制空権を押さえた後始めて行動出来る部隊ですから、海兵隊が平時に日本に常駐しても、日本の安全保障には貢献しません(平時の抑止力にはならない)し、自民党政権が計画した辺野古の米軍基地を、本当はどんな部隊がどんな用途で使う予定なのかは、宜野湾市の見れば分かるように、未だ不明です。

(5/27 追記:鳩山政権は未だ、海兵隊の日本駐留が日本の安全保障になぜ貢献するのかの説明を拒んでいます。ただ、「在日米軍の存在は日本の安全保障に必要」と、海兵隊の問題を、米軍という総称に話をすり替えてごまかしているのみです。在日米軍も、日本の領土・領海を守る抑止力にはなるかも知れませんが、現在緊張が高まりつつある、経済専管水域下の海洋資源、漁業資源の争いや、国際的には領有権が未確定の、尖閣諸島や竹島の領有について、つまり現在の現実的な脅威について、アメリカ政府が日本の権益を守ると表明したことは、私の知る限り一度もありません。)


それにしても、宜野湾市が公開している事実関係を、大手メディアが未だ一切報じない状況は、不気味です。
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20091208k0000m010088000c.html
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091207-OYT1T01141.htm?from=main1
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/politicsit/332852/
日本の大手メディア(全国紙、テレビキー局)には、もはやジャーナリズムの機能は無いのかも知れません。


追伸:
今回の記事は、宜野湾市が公開した資料の重大さを友人から教えてもらっての執筆で、すでにネット上では、同じ疑問を書いている人が多数居るのではないかと思います。12/4発売の週間金曜日(18-19頁)でも、成澤宗男さんが、辺野古建設について、「「移設」ではない」と指摘しています。
実は、先日掲載した、漢方薬騒ぎの件も、子育て中のお母さん達から、「あの報道は間違っている」と教えられて書きました。皆さん、いわゆる「プロ市民」どころか、むしろ市民運動・政治活動の類を敬遠している方々なのですが、そういう「一般」市民の中にも、メディアリテラシーに優れた人たちが、増えているのかも知れません。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
『決定しない事を決定した』と言うのはどういう事なんでしょうか?
ただの先送り?
最近の鳩山政権の外交がさっぱりわかりません。
事業仕分けを国民が支持した最大の理由は、例え事業仕分けが巷で言われているようなパフォーマンスに過ぎないとしても、そこには民主党の明白な意思があったからだと思います。
すなわち、民主党は予算の決定のプロセスを国民の前にオープンにするという意思がです。
しかるに、この普天間問題に関しての民主党の意思はどこにあるのでしょうか?
言っている事、やっている事が支離滅裂のような気がします。
さとう氏が書かれているようにグアム移転が当初の計画ならば、何故、米国にそう主張しないのでしょうか?
又、移転の予算を計上するという事は、辺野古への移転はまだあるという事でしょうか?
なんか、鳩山政権に対する不信感が増しています。
民主党を応援しているだけに困っています。



たにやん
2009/12/16 14:24
たにやんさま

普天間基地については、建前上、自民党が支配していた時代の日本政府が、アメリカ政府側の資料とは異なる「海兵隊の大半はもともと沖縄に残留する計画」であるというスタンスを押し通してしまった以上、表向き、誰にでも分かる理屈でそれを覆えそうとするのは、交渉の手法として無理があるでしょう。むやみに手の内を見せないのも、交渉事の基本ですから、たにやんさんのように、外交交渉に、内政問題と同じような明快さを要求するのが、必ずしも望ましいとは限らないでしょう。

アメリカ政府の言う「テロとの戦い」を見ても分かるように、軍事・外交で、分かりやすいストーリーほど怪しまなければならないのは、基本的なリテラシーだと思います。

民主党が何を考えているのか分からないのなら、民主党に聞いてください。私は民主党員でもなければその関係者でもなく、一個人の立場から、日本人の生活にとって良いと思うこと、悪いと思うことを、書いているだけです。
さとうひろし
2009/12/20 10:22

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