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zoom RSS イノヴェーションは結果論。地道な研究事例紹介

<<   作成日時 : 2011/02/03 02:08   >>

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この20年あまり日本国内では、産業界だけでなく大学でも、米国など海外の事例の一面だけを誇張し、知的財産権で世界中から金を巻き上げられるような「独創」「イノヴェーション」ばかりが推奨される風潮(逆に言えば知的財産権でのボロ儲けに直結しそうにない研究を蔑む)をしばしば見聞きしますが、「独創」「イノヴェーション」というのは(特に後者は)結果論であって、全ては一歩一歩の改善の積み重ねからしか生まれません。

近頃話題のFacebookやTwitterも突如生まれた大発明ではなく、半世紀以上に渡る、ネットワークによるコミュニケーションの研究や現実社会での利用例の延長線上に生まれたしくみです。コンピュータで世界の人々がつながるという話自体、パソコンやネットはおろか、グラフィックディスプレイ付のキーボード端末さえ無かった、1960年代前半から提唱されていた構想で、インターネットの出現によって突如生まれた構想ではありません。

という訳で、今回は、最近報じられた、地道な研究の成果を2例紹介したいと思います。

一つ目は、秋田県立大の岡安光博准教授(39)が開発した電子白杖
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20110202mog00m040017000c.html
http://mainichi.jp/photo/news/20110201k0000e040069000c.html
超音波センサーを使って、前方と上方の障害物を検知する装置を、視覚障害者の方が使う白杖と同様な大きさ・形状の杖に納めた製品で、重さも白杖と同程度の300g。価格は従来販売されていた外国製品の半額程度(\43,000)という優れた製品です。

この種の、視覚障害者向け歩行支援ツールは、マイクロプロセッサが家電製品にも使われ始めた1980年代末から、多くの大学研究室や企業で研究され(ながらも、重量やコスト面の折り合いがつかず挫折し)ていました。最後まであきらめず工夫を続けた人達に、電子部品の小型化・低価格化が味方した成果だと思います。


もう一つの事例は、天然(野生)日本ウナギの卵採取成功のニュース
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00192331.html
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2011&d=0202&f=it_0202_024.shtml
http://mainichi.jp/photo/archive/news/2011/02/02/20110202k0000m040145000c.html
ウナギの生態、特に生殖は未だ謎につつまれていて、今回の卵発見も、世界初の成果だそうです。
日本では先の戦争中、出来ないことを知りながら、「うなぎの養殖法を研究する」と言って、戦争中にちゃっかりうなぎを食っていた学者達がいたという話を、どこかの本で読んだことがありますが、日本で採れるウナギが、太平洋のどこかの深海で産卵しているらしいという所までは、当時から分かっていたそうです。

ウナギの生態が分かったからと言って、これと言った経済効果はないでしょうが、人類の活動で生じた環境変化のツケが、食料問題という型で人類を襲うことを、より具体的に明かすのには役立つでしょう。

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