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zoom RSS 昭和のサラリーマンと同じ(自己陶酔に無自覚な若手達)

<<   作成日時 : 2011/05/16 01:37   >>

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知人の薦めで、新宿武蔵野館へ、「未来の記録」という映画を見に行ったのですが、とっくの昔に淘汰されたと思っていたコケオドシを未だに使い続ける映画監督(それも若手)が居るのに少々驚きました。見方によっては、良い反面教師なのかも知れませんが・・・?

劇場に入ると、上映前に予告もなく突然説明会。特に具体的な話もなく、ただ映画監督をあたかも新興宗教の教祖様のように祭り上げるだけ。それも司会者が嫌々司会を引き受けたようなしまりの無い口調。次いで登場した監督、主演の役者2人も、まるで内輪の宴会でするような内輪話をだらだら続け、お互いを誉めあうだけ。今時、結婚式の披露宴でも、挨拶をお願いされた人はもう少し面白いことを喋る。更に追い討ちをかけるように、司会者からは、今後の上映で呼ぶトークゲストを延々と紹介。映画の上映のはずなのに、まるでトークショーがメインのような告知。客寄せパンダが居ないとダメな映画なの?ただひたすらだらだらと、30分も続いていました。

でもまあ、これは、不慣れゆえのことだろうと、思っていたのですが、上映が始まってみれば、前説のだらだら加減そのままの、だらだらした展開。これにはもう、「金返せ」と怒るのを通り越して、脱力するしかありませんでした。

話の時間軸をシャッフルし、間に風景描写など差し挟み、さも行間に大きな意味があるように見せ、台詞は映像とは別の切れ目で時間軸をシャッフルさせ、禅問答のように散りばめる。自分が昔見た、もう名前も忘れた”芸術”と称する映画でも時々使われていた手口。とっくに淘汰されたと思っていたコケオドシがまだ使われていた。それでも始めのうちは、「で、どんなオチをつけるのかな?」と楽しめたけれど、上映時間(約90分)の前半で、元の時間軸(ストーリー)も編集の手口も概ね見えてしまう。その時点で作品としての価値は終了。

監督が手の内を全て見せてしまった後の後半、観客はひたすら、監督の自己陶酔を見せ付けられるだけ。「これって、深いよね。重いよね。芸術だよね・・・」 はいはい良く分かりました。どこかに一つ位キラリと光るものがあるんじゃないかと期待して、上映終了まで見たものの、最後まで監督のマスターベーションで終わり。上映前の説明で、監督は、何年もかけた撮影を90分にまとめたことをアピールしていましたが、どうひいき目に見ても、1時間もあれば充分な内容を、無理矢理引っ張ったようにしか見えませんでした。30分の短編に編集すれば、世に問う価値はあったかも知れませんが・・主人公の心に、過去の忌まわしい記憶がフラッシュバックのように蘇る様子を表すつもりで、時間軸をシャッフルした構成を延々と続けたのかもしれませんが、顕在化した現象だけトレースしたのでは、映像効果の実験にはなっても、表現にはなりません。

不治の病、精神的虐待、過去のトラウマ、など、今風の問題でストーリーを組み立ているものの、その種の話なら、現実に起きたことを生々しく綴った手記がいくらでもある。フィクションの作家が、現実の現象面だけを後追いして何の意味があるのか?それも、愚直に後追いするなら「若さゆえのストレートな問題意識」として好意的に見れるけど、後追いを、自分のマスターベーションのおかずにされたのでは、どこに共感の種を見つければ良いのやら?

構成のややこしさと芸術性とは、何の関係もないこと。

上映前の説明で、監督は、ワークショップを開きながら撮影を進めたと説明していたけれど、ワークショップの結果は、ワークショップ以上のもの(ましてや第3者から金を取るようなもの)になるのか?ワークショップの参加者にとっては、共有する価値があるとしても。自らを作家とか監督とか言うからには、外に出していいものと出してはいけないものがある。作品を配給する側にも同じ厳しさが必要では?

その厳しさが無いなら、昔の日本のサラリーマンと同じ。仕事の意味や価値を各自の頭で問い直すこともせず、与えられた価値観に疑問を持たない仲間と長い時間会社に居るだけで、世の中に貢献してると勘違い。残業少ない日は、職場がそのまま飲み屋に移動。社内でしか通用しない話を、日本がどうの、世界がこうの、と言って語り、新米社員を捕まえては「志を高く持て」だの「夢を持て」だの説教する。

それは長い目で見れば自殺行為でしかない。自分が死ぬだけでなく、同業全体の評価を落とすことにもなりかねない。

21世紀の若者が昭和のサラリーマンの真似してどうする!







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