さとうひろし 一有権者のブログ 

アクセスカウンタ

zoom RSS 加速する私達

<<   作成日時 : 2012/11/26 23:07   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

昨日のことになりますが、東京は外苑前のギャラリー「ときのわすれもの」を久し振りに訪れ、長年の友人である井桁裕子氏の個展を見てきました。

これまでも、ユニークな作品を数多く発表してきた井桁氏ですが、その立ち位置は「人形作家」であり、言語的なストーリーやテーマをダイレクトに想起させる発表は、少なくとも私の記憶には残っていません。実在の人物をモデルにした作品も数多く手がけていますが、そうした製作でも、彼女の作品は、モデルについての何かを第3者に語るというより、モデルとの個人的な関係、個人的な思い(と言うより感触と言うべきか?)を、作家自身と親しい人に語るかのような印象がありました。

しかし、今回の個展での表題作「加速する私たち」は、実在の人物(吉本大輔門下の舞踏家高橋理通子)をモデルにしながらも、モデルの個人的属性から開放された、作家本人の、日常生活での思いが、ストレートに表現されいるように見え、作家本人と話してみたところ、やはり作家本人の問題意識の表現であることが理解できました。

凛々しく美しい女性はまっすぐ前を見つめ走り続けるが、その肉体は何かに激しく焼かれ燃え尽きつつあり、彼女の後ろで、ちぎれた乳房をつかみ必死で追いかける赤ん坊(次の世代)の視界は、飛んできたぼろ布でさえぎられている。

無自覚のうちに生を消耗させながら、私達は何のために、何処へ向かって加速し続けるのか?

さまざまな社会問題を、現象面から語るのは、知識さえ溜め込めばいくらでも出来ます。でもそれが、自分自身の日常に対する問いかけにつながっているか? 少なくとも 表現 というのは、自分自身への問いかけに根っこがあって、はじめて成り立つのだろうと思います。

井桁裕子氏は、勉強不足をごまかすために付け焼刃の”コンセプト”を振り回す今時の多くの自称”アーティスト”とは正反対に、長年かけて造形力を磨きつつ、その造形力で何をするかを模索し続けている人。

今回の個展についての、作家本人のコメントは、下記をご参照ください。
http://blog.livedoor.jp/tokinowasuremono/archives/cat_50030394.html

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
加速する私達 さとうひろし 一有権者のブログ /BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる