農林水産省発の、根拠を欠くヘイト記事

昨年のことになりますが、日本のイチゴ品種が韓国へ流出して無断栽培されたために輸出機会を奪われ、生産者らが五年間で最大二百二十億円の損失を被ったと発表しました。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tochigi/list/201709/CK2017090102000176.html
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/133993
ところが今月になってから、この損失推計に根拠がないことを、浅川芳裕というジャーナリストが、一連のツイートで指摘しています。

以下、ツイートの引用:
日本の農水省が「韓国のイチゴ」による被害額220億円の根拠にしているのは、日本品種ですらない。すべて「韓国品種」の輸出額。斎藤農相が「日本から流出した品種をもとに韓国で交配された」っていっているけど、新品種の交配に育種家の許可は要らない。「盗作」じゃない。輸出も合法。被害額ゼロ。

現在、韓国で作付けされている日本イチゴ品種はわずか6%(2017年産統計)。章姫が5%でレッドパールはわずか1%で、今後、さらに韓国品種への更新が進む。主力品種は国内向けソリャン(83%)と輸出向けメヒャン(3%)で棲み分けしている。韓国のイチゴ生産は日本品種依存時代を完全に脱している。

韓国イチゴを甘くみないほうがいい。品種開発、栽培技術、マーケティング(韓国国内・輸出)の3つの面から考察しよう。開発面では、国の研究所が2カ所、地方研究所4カ所あり、民間企業の参入も相次ぐ。これまで出願された品種は50を超える。近年、数でいえば日本の開発力に勝るとも劣らない勢い。

韓国でいちばんシェアの高いイチゴ品種ソルヒャン(章姫×レッドパール)なんかは大果率(大玉がたくさんとれる=高く売れる)と収量性(たくさん収穫できる=多く売れる)という両立がきわめて困難な育種課題をクリアしたきわめてすぐれた品種。韓国のイチゴ技術を甘くみないほうがいい。

実際は、C1・C2・C3・・・といった何十の系統のなから品種目標に合うものを何年もかけて選抜していく、技術もセンスも根気もいる作業。現地取材と文献調査を相当したけど韓国のイチゴ育種レベルは高い。「韓国のイチゴがおいしいのは日本のパクリだから」という安易なコメントの域を完全に超えている。

韓国人は日本品種をつくるな、と日本人が言える立場じゃない。ひと昔前、日本で食べていたイチゴはアメリカから持ってきた品種にダナーやマーシャルがあるし、同じ栄養生殖のジャガイモなんか、英国から明治・大正時代に導入した男爵薯やメイクイーンをいまだに増やして「国産はうまい」って食べている。

日本人農家によるアジアでのイチゴ栽培が増えてるけど、韓国人と同じく、権利切れの「章姫」「レッドパール」等をつくっている。国内でも同じ話。栃木県の「とちおとめ」は2011年に権利消滅。それまでは県内農家に限定して苗を配布してたけど今は自由流通。だから「北海道産とちおとめ」とか増えている。

「韓国のイチゴ」関連ニュース(NHK、朝日、新潮、夕刊フジ)みたけど、韓国でかつて日本品種の苗が「脱法的」に増殖された話と韓国の「合法的」な日本品種交配の話とその「輸出で儲けた」話がごっちゃになっているなあ。農水省の被害額もフェイクだし。感情論に陥らないよう事実関係を整理しておこう。日本の農水省が「韓国のイチゴ」による被害額220億円の根拠にしているのは、日本品種ですらない。すべて「韓国品種」の輸出額。斎藤農相が「日本から流出した品種をもとに韓国で交配された」っていっているけど、新品種の交配に育種家の許可は要らない。「盗作」じゃない。輸出も合法。被害額ゼロ。

現在、韓国で作付けされている日本イチゴ品種はわずか6%(2017年産統計)。章姫が5%でレッドパールはわずか1%で、今後、さらに韓国品種への更新が進む。主力品種は国内向けソリャン(83%)と輸出向けメヒャン(3%)で棲み分けしている。韓国のイチゴ生産は日本品種依存時代を完全に脱している。

韓国イチゴを甘くみないほうがいい。品種開発、栽培技術、マーケティング(韓国国内・輸出)の3つの面から考察しよう。開発面では、国の研究所が2カ所、地方研究所4カ所あり、民間企業の参入も相次ぐ。これまで出願された品種は50を超える。近年、数でいえば日本の開発力に勝るとも劣らない勢い。

韓国でいちばんシェアの高いイチゴ品種ソルヒャン(章姫×レッドパール)なんかは大果率(大玉がたくさんとれる=高く売れる)と収量性(たくさん収穫できる=多く売れる)という両立がきわめて困難な育種課題をクリアしたきわめてすぐれた品種。韓国のイチゴ技術を甘くみないほうがいい。

実際は、C1・C2・C3・・・といった何十の系統のなから品種目標に合うものを何年もかけて選抜していく、技術もセンスも根気もいる作業。現地取材と文献調査を相当したけど韓国のイチゴ育種レベルは高い。「韓国のイチゴがおいしいのは日本のパクリだから」という安易なコメントの域を完全に超えている。

韓国人は日本品種をつくるな、と日本人が言える立場じゃない。ひと昔前、日本で食べていたイチゴはアメリカから持ってきた品種にダナーやマーシャルがあるし、同じ栄養生殖のジャガイモなんか、英国から明治・大正時代に導入した男爵薯やメイクイーンをいまだに増やして「国産はうまい」って食べている。

日本人農家によるアジアでのイチゴ栽培が増えてるけど、韓国人と同じく、権利切れの「章姫」「レッドパール」等をつくっている。国内でも同じ話。栃木県の「とちおとめ」は2011年に権利消滅。それまでは県内農家に限定して苗を配布してたけど今は自由流通。だから「北海道産とちおとめ」とか増えている。

「韓国のイチゴ」関連ニュース(NHK、朝日、新潮、夕刊フジ)みたけど、韓国でかつて日本品種の苗が「脱法的」に増殖された話と韓国の「合法的」な日本品種交配の話とその「輸出で儲けた」話がごっちゃになっているなあ。農水省の被害額もフェイクだし。感情論に陥らないよう事実関係を整理しておこう。
https://twitter.com/yoshiasakawa?lang=ja
引用おわり:

実は昨年の時点では、浅川芳裕氏本人も、韓国政府が日本のイチゴを盗んだとする記事を雑誌に寄稿していたのですが、
http://yoshihiro-asakawa.net/%E5%9B%BD%E3%82%92%E3%81%82%E3%81%92%E3%81%A6%E3%82%A4%E3%83%81%E3%82%B4%E3%82%92%E7%9B%97%E3%82%80%E9%9F%93%E5%9B%BD/
どうやら今年に入ってから、大幅な軌道修正をしたようです。


最近日本では、漁業でも、不振の原因を、近隣諸国に責任転嫁するケースが見られますが、例えばサンマ漁の不振については、マスメディアが勝手に中国漁船のせいにする記事を書いているだけで、監督官庁(漁業の場合は水産庁)が、責任転嫁を主導しているケースは、今の所見当たりません。
https://news.yahoo.co.jp/byline/katsukawatoshio/20170718-00073382/
https://news.yahoo.co.jp/byline/katsukawatoshio/20170825-00074903/
https://mainichi.jp/articles/20170920/k00/00m/040/046000c

最近は、森友疑獄、加計疑獄の報道を通じ、省庁の官僚が、自民党の利権のために、資料を改ざんするなどの不正を働く事例が次々と明るみに出ていますが、
https://www.asahi.com/articles/ASL317533L31UTIL060.html
https://mainichi.jp/articles/20180303/k00/00m/010/085000c
http://lite-ra.com/2018/03/post-3835.html
農林水産省の動きにも、注意が必要かも知れません。


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