さとうひろし 一有権者のブログ 

アクセスカウンタ

zoom RSS 沖縄自民党と良く似た、”沖縄発 新しい提案”(撤退ではなく移設)

<<   作成日時 : 2018/10/09 23:51  

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

 先日アップロードしたブログで、沖縄の海兵隊基地を、沖縄県外の日本国内へ移設させようとする、いわゆる基地引取り運動の主張のおかしさについて書きましたが、基地引取り運動を推進する人達は以前から、日本に海兵隊基地は要らないとする(主に左派の)人達を批判を続ける一方で、米軍基地を日本に押し付けている当事者である、自民党や外務省への批判はせず(少なくとも私が見聞きした限りでは)、私はとても不可解に思っていました。ところが最近の、基地引取り運動賛同者達(正しくは、基地引取り運動から派生した”沖縄発 新しい提案”の推進者達)の活動から、彼らの主張が、沖縄の自民党の主張とそっくりなことが分かりました。

私が、彼らの言動について、自分がそれまで思っていた以上に不自然だなと感じたのは、小金井市議会に提出された陳情について、共産党が賛成を見送った経緯が、報道などで明らかになったときでした。

この陳情は、「基地引取り運動」から派生した、「沖縄発 新しい提案」に基づくもので、沖縄海兵隊基地の移転先を、一旦、日本国内のどこかににする(本土の全自治体を等しく普天間代替施設の候補地にする)という前提で、米軍基地や代替施設の必要性を国民的に議論するという、議論の形式だけは、基地引取り運動の要求をそのまま残した陳情です。
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/320293
(この陳情案が発表される前、電子署名サイトのChange.org では既に、この陳情と同じ内容の署名運動が行われています)

この陳情に対し、日本共産党の市議が、一度は賛意を示したものの、後から賛成を撤回し、陳情の採択が見送られたことで、沖縄ローカル紙上などで、日本共産党に対する厳しい批判が沸き起こったのですが、
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-814817.html

日本共産党小金井市議団の釈明によれば、
この陳情について、日本共産党は、陳情内容(のうち、移転先を一旦日本国内に設定して議論を行うという点)が、オール沖縄(共産党も含まれる)共通の要望とは異なることを挙げ、陳情者に対して、共産党としては陳情内容全てには同意できないことを詫びた上で、「問題を沖縄県民だけでなく、本土の国民も当事者として考え、議論してほしい」という(陳情者の表向きの)趣旨を尊重しつつ、(オール沖縄の一員である)共産党も賛成できる内容に修正してほしいと、陳情者に相談したものの、陳情者に同意してもらえなかったそうです。

共産党の釈明は一般公開されており、陳情者本人もチェックできるので、釈明内容に嘘があるとは考えにくく、陳情者のこだわりは、本土の国民にも当事者意識を持ってもらう点というより、沖縄県外の全自治体を、一度、海兵隊基地の移転先候補にするという、議論の体裁であったことが伺えます。

当初、日本国内(但し沖縄県外)への海兵隊基地移転のみを主張していた、基地引取り運動が、日本に海兵隊基地が必要かどうかという、基本的な議論に立ち返るのを容認することろまで態度を軟化させたのを考えれば、日本共産党の対応は、融通が利かな過ぎますが、その一方で陳情者側のこだわりも、沖縄県民への負担を早急に無くすという、最優先の目標と照らし合わせれば、余計な揉め事を誘発するだけで、尋常ではないと思います。

そうした、陳情者側の、尋常ではないこだわりに疑問を抱いていたなか、この陳情者達と同様な主張を、ツイッター上で書き込んでいたアカウントが、自らの主張を正当化する根拠としてリンクしていた、琉球新報の記事が目に留まりました。
画像


2017年11月29日に琉球新報に掲載されたこの記事によると、沖縄県議会における、在沖米海兵隊員による飲酒運転死亡事故に対する意見書・抗議決議の審議では、11月27日の軍特委では与党会派が「在沖米海兵隊の撤退」を盛り込むよう主張したものの、野党の沖縄・自民が「その文言では乗れない」と削除を求め、更に「与党が主張する在沖海兵隊の撤退は実現性に乏しい」と主張し、最終的には、与党案から”撤退”の文言が削除され、代わりに移設の文言が入り、「早期の国外、県外への移転」でようやく、全会一致に至ったことが記載されています。

「撤退」と「移設」は、実現までのプロセスまで考えると、全く別の要求と言って良いほど、相異なるものです。
撤退要求では、沖縄県も日本政府も、米海兵隊の新たな駐屯場所について、一切関与する必要はありませんが、
移設要求では、米国政府との交渉当事者である日本政府が、米海兵隊の新たな駐屯先について、米国と合意しなければなりません。行先不明では、移設にならないからです。

つまり自民党(正確には、自民党と、最終的な文言をまとめたとされる公明党)は、米海兵隊の撤退を求める文言を決議文から排除する一方、米海兵隊の具体的な移転先が決まるまで、海兵隊が沖縄に居座っても構わないとも、解釈できる文言を、決議文に盛り込んだわけです。


この、「早期の国外、県外への移転という内容、そして、要求の中に、(米海兵隊の)撤退という文言は決して入れない姿勢は、上述の、陳情者達の姿勢と、ぴったり一致するわけです。

「沖縄発、新しい提案」の推進者達は表向き、普天間基地の閉鎖と辺野古基地の工事中止を求めていながら、撤退という表現は使わない。彼らの要望通り、普天間基地の代替基地をどこにするか?国民的議論を進めている間、普天間基地に駐屯している米海兵隊はどこに行くのか? と、現実的なプロセスに踏み込んで考えてみると、撤退という言葉を使わない、彼らの不自然さが分かります。その上、彼らの行った署名活動でも陳情書でも、普天間基地の運用停止と、彼らの求める国民的議論の、実行順序については、具体的な要望は示されていません。
(Change.org の電子署名では、辺野古の新基地工事についてのみ、”直ちに”中止と記載されています)

つまり、彼らが求める国民的議論が行われている間、普天間基地が運用され続けたとしても、彼らの署名や陳情と、矛盾はしないのです。彼らの、(少なくとも表向きの)望みを叶えるためには、まずはじめに、在日海兵隊を、沖縄から(=日本から)撤退させ、その上で、普天間基地の代替基地が必要かどうか?徹底的に、国民的議論をするという、順序でなければならないはずです。


上記の新聞記事と、小金井市議会に提出された陳情内容は、陳情者とその賛同者達の言動が、沖縄の自民党の活動と、連携している可能性を、示唆していると思います。基地引取り運動の推進者達や、陳情の賛同者達が、陳情や電子署名が始まる前から、共産党を含む左派への批判を繰り返す一方で、(少なくとも私が見聞きした範囲では)沖縄に基地を押し付けている当事者である、自民党への批判はしない不自然さも、彼らが、沖縄の自民党と連携して活動していると仮定すれば、説明可能です。

*「沖縄発 新しい提案」の推進者達は、米海兵隊の移転先に国外を含めることに同意した自民党より強硬で、彼らの作った陳情書や、電子署名の文面には、国外という言葉も海外という言葉も、一切ありません。

実際、上記の琉球新報の記事を、ツイッターで紹介したアカウントも、この記事内容について、「全会一致の文字が読めんのか」と、誇らしげに語っています。
画像


基地引取り運動や、「沖縄発 新しい提案」に基づく署名や陳情活動は、全国紙に取り上げられたたこともあり、報道だけ見ると、沖縄県内の米軍基地反対運動の中で、大きな役割を果たしているかのような印象も受けますが、辺野古や高江の現地で、基地反対運動に取り組んでいる人達のブログやFBグループや、公式HPには、(私がこれまで見聞きした限りでは)取り上げられていない点には、注意が必要でしょう。私自身、これまで10回以上辺野古に通ったものの、辺野古で、基地引取り運動の人達の主張についての話題は、耳にしたことがありませんでした。個人的に、基地引取り運動の主張を、辺野古に行って広めている人は、居るそうなのですが、私はまだ出会ったことがありません。

また先月末、沖縄県知事選に勝利した、玉城デニー知事は、故・翁長前知事はじめ、オール沖縄の政治家達fが、表立って口にはしなかった、海兵隊基地の、米国内への撤退について、「米軍基地はもう必要ないと言うことであれば、米軍の財産は、アメリカに引き取って頂くと言うことです。その道理を正々堂々と、沖縄から主張していきましょう。」と、選挙に勝利した当夜、支持者たちの前で、遂に公言し、
https://www.buzzfeed.com/jp/yoshihirokando/denny-1
その後の知事就任会見では、日本政府だけでなく、米国政府に対しても、対話の必要性を、自ら米国に足を運んで訴えると、言明しました。
https://hbol.jp/176238

沖縄県知事でさえ、在日海兵隊基地の必要性そのものについて、議論を促す発言を始めた現在、一度沖縄県外の日本国内全てを、海兵隊基地移転の候補にするという、基地引取り運動や、その支持者達が拘るプロセスが、なぜ必要なのか? 私は甚だ疑問に思います。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
沖縄自民党と良く似た、”沖縄発 新しい提案”(撤退ではなく移設) さとうひろし 一有権者のブログ /BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる