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zoom RSS 高遠菜穂子さんの語るイラクの現状、ほか

<<   作成日時 : 2010/10/12 18:06   >>

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先週日曜日、高遠菜穂子さん講演を聴きました。内容は、イラク戦争で被害に遭った子供達の話をはじめ、日本のマスメディアがほとんど報じなかった、イラク戦争の惨状でした。

最初の話題はイラクのストリートチルドレン。もともと孤児院にいた子供達が多いそうですが、米軍のイラク攻撃で孤児院を管理する大人が居なくなり、路上生活を余儀なくされているそうです。12歳以上の子供達は、国内外からの支援の対象から外れ、水も電気も無い廃墟で暮らし、子供達の多くが薬物(シンナーや睡眠薬)依存に陥っているそうで、リストカットなど自傷行為を繰り返す子供が非常に多いそうです。今は高遠さんはじめ一部のボランティアが彼らと継続的に接触しているそうですが、彼らに(すぐ食べられる食事ではなく)米を提供したとき、彼らはどこからか鍋を確保し壊れた水道管から噴出す水を調達し、捨てられた廃品から電熱器を作り、無事米を炊き上げたそうです。そして米を手にしてから食べ終わるまで、彼らは全く、薬に手を出さなかったそうです。

現在もイラクでは、総人口の5分の1ほどが、難民として国内外で避難生活を送っているとのこと。そのほかイラクでは、劣化ウラン弾の放射線によると見られる新生児の異常が頻発しているそうですが、これも日本では(インターネットメディア以外では)あまり報じられていません。
http://ameblo.jp/little-power/entry-10442914634.html
http://sankei.jp.msn.com/world/mideast/100304/mds1003042316004-n1.htm
http://trans-aid.jp/viewer/?id=10735
http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/20100304_bbc.html
http://www.ncciraq.org/index.php?option=com_content&view=article&id=155&Itemid=95&lang=en


またこれは、インターネット上では数多く報じられていますが、米軍が2004年春にファルージャで行った掃討作戦は、実質的には住民の無差別虐殺で、4月の掃討では少なくとも700名以上の非武装民間人が虐殺され、11月の掃討では、6000名以上の非武装民間人が虐殺されたそうです。

11月の掃討で米軍は、ジャーナリストを拘束したり撮影機材を没収するなどして現地の情況が外部に漏れるのを阻止した上で虐殺を行ったそうです。日本人ジャーナリストやマスコミ関係者も拘束されたり撮影機材を没収されたりしていますが、日本のマスコミはこうした実態をなぜか報じませんでした。更に11月の掃討作戦では、遺体の不自然な損傷から、米軍が白リン弾や化学兵器を用いた疑いがもたれているそうです。ファルージャの他、ラマディでもファルージャ並みの虐殺があったと見られていますが、米軍による徹底した情報封鎖のせいで、未だ被害の実態が分からないそうです。

そもそもファルージャで反米感情が高まったのは、2003年4月に、米兵がデモをする住民を一方的に射殺し、13名が死亡した事件がきっかけで、ファルージャの反米運動は、米軍の虐殺行為に対するレジスタンスとして拡大して行った経緯があります。レジスタンスは当初、外国から来た「アルカイダ」を名乗る勢力に近づいた時期もあったそうですが、ほどなく外国人勢力がイラク国内で自爆テロを行うようになり、レジスタンス達は外国人勢力と決別したそうです。また、イラクで「レジスタンス」と呼ばれているグループは非常に結束が固く、親や子、配偶者といったごく身近な人を米兵に殺された人間以外、メンバーにはなれないそうです。

日本のメディアは、米軍のファルージャ掃討について、米政府の公式発表をそのまま流し、日本人も含め多くのジャーナリストやボランティアが報告していた、「レジスタンス」の存在を、一切日本の視聴者に知らせませんでした。一方英国のBBC放送は、特に2004年11月の掃討作戦については、「虐殺」という表現で報道していたそうです。

高遠さんの話では、2004〜2005年頃には既に、日本のテレビ局は、イラク情勢を「もう旬ではない」という理由で、記者が取材しても番組では取り上げなくなってしまったそうです。また新聞社も、「死者が2ケタでなけれはニュースにならない」と、イラク情勢を扱わなくなり、現在でも数多くの犠牲者が出ているのにも関わらず、死者が100名を超える事件でなければ、ニュースとして取り上げなくなってしまったそうです。

以下は関連資料
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A3
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%81%AE%E6%88%A6%E9%97%98
http://homepage2.nifty.com/rei-ngo-report/schrd.htm
http://www.jca.apc.org/stopUSwar/Iraq/falluja-apl28.htm
http://homepage.mac.com/k.anno/jsf/peace/jamail/fallujah_slaughtering.html
http://www.creative.co.jp/top/main1416.html

http://www.jca.apc.org/~kmasuoka/places/jamail060615.html
http://www.geocities.jp/uruknewsjapan2006/0606_Ramadi_Becomes_Another_Fallujah.html


更にアメリカ政府が、イラク占領後のイラク軍 イラク警察にイスラム教シーア派過激派勢力を登用したため、イラク全土に誘拐、虐殺(特にスンニ派住民に対する)が横行したことも、インターネット上では数多く報じられ、今回の講演で改めて説明がありましたが、日本のマスコミはほとんど触れていません。イラクはもともと、宗教と権力が分離した世俗的な国家で、スンニ派住民とシーア派住民が結婚することも当たり前だったそうですが、アメリカ政府がイラクに傀儡政権を作って以来、スンニ派とシーア派は、結婚はおろか近くに住むことさえできなくなり、これが難民化したイラク人の帰郷を一層困難にしているそうです。
http://www.jca.apc.org/stopUSwar/Iraq/actual_state05-18.htm
http://www.diplo.jp/articles03/0307-2.html
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-01-10/2006011006_01_3.html


なお、この講演では話題に上りませんでしたが、ジャーナリスト志葉玲さんは先日、ツイッターに以下の情報をアップロードしました。

>某国で元アルカイダ系武装組織メンバーで、後に米軍に寝返った人を取材した時に聞いた話。米軍は拘束したイラク人を騙して自爆テロをさせる。
>米軍は捕らえたイラク人に「アブグレイブ刑務所に行くか、我々のために働くか選べ」と強要。応じてしまうと自爆テロ要員にされてしまう。
>米軍と共に行動していた人物の話によると、リクルートしたイラク人を騙して自爆させるとのこと。携帯電話を渡し、指定の場所に行ったら連絡するように指示、そこで電話すると車が爆発するそうです。 

つまり、イラク国内の自爆テロのうち少なくとも一部は、米軍による自作自演だったという情報です。この情報の信憑性について志葉さんは、
>この件、私も気になるので機会があれば追加取材してみたいです。
と、現時点では具体的なコメントを控えていますし、一口にアメリカ軍と言っても、軍に雇われた民間警備会社も含まれているので、アメリカ政府がどこまで承知しているかは分かりません。

けれど、アメリカ政府が発表する「テロとの戦い」には、虚偽の情報が数多く含まれていることは、間違えないでしょう。

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はじめまして。突然のコメント。失礼しました。
http://www.fetang.co...
2013/08/03 00:42

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