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zoom RSS 2015/10/23追記: 日本有事で在日米空軍は退却(防衛省の資料より)

<<   作成日時 : 2015/10/23 01:07   >>

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海上自衛隊幹部学校が発行している、海幹校戦略研究という論文集の第1巻第2号(通巻第2号) (2011年12月)に、「統合エア・シー・バトル構想の背景と目的(木内 啓人著)」という論文が掲載されています。この論文には、もし中国軍が、日本をはじめとする米国の同盟国を攻撃しようとした場合の米軍の対応として、
>先制攻撃の兆候を捉え、空軍機は一時的に中国のミサイル攻撃圏外の飛行場(テニアン・パラオ、サイパン等)へ避退する。
というシナリオが明記されています。
つまり、
在日米空軍は、日本が仮想敵国(中国)からの攻撃を未然に防ぐ抑止力にはならない
ということです。

この論文は、米国国防省が構想中の、統合エア・シー・バトル構想(Joint AirSea Battle Concept:JASBC)を解説したもので、統合エア・シーバトル構想は、米国国防省が2010年に米議会に提出した、QDR2010の中で、始めて公開された構想だそうです。

上記の論文によると、米軍の統合エア・シーバトル構想は、米軍が最終的に、中国に対して軍事的に優位に立つ事を目的としているものの、実際に中国軍からの、大規模攻撃の予兆があった場合、その攻撃は長距離ミサイルを用いたものになると予想されるため、米空軍は一旦中国軍のミサイルの射程外に退避する構想になっています。つまり、現在嘉手納や横田に展開している米空軍は、有事発生前に日本から逃げてしまうので、在日米空軍基地は、日本にとって、戦争を未然に防ぐ抑止力にならない訳です。それどこころか、米軍基地周辺は、米軍基地があるために攻撃目標になってしまう訳です。

米軍の対中国戦略は、日本を守るどころか、米軍が一時退却する時間稼ぎをするために、日本の国土を囮にするものです。

上記論文では、中国軍による先制攻撃の予兆があった場合の、米空母機動部隊や海兵隊の行動には触れていませんが(イージス艦については、「前方基地のミサイル防衛に当たり」との記載がある)、日本やグアムの米軍基地が、長距離ミサイルによる攻撃に晒されると想定している以上、空軍同様、中国軍のミサイルの射程外に避難すると考えられます。

沖縄に展開する海兵隊は、その作戦任務からして、戦争を未然に防ぐ抑止力になり得ませんが、米国防省が中国軍によるミサイル攻撃を想定しているのであれば、海兵隊が日本に駐留し続けるのは、単に海兵隊員を危険に晒すだけで、海兵隊基地が日本に残るのは、海兵隊本来の作戦任務とは、別の目的と考えられます。

海兵隊が日本に残留する目的として、現在はっきりしているのは、(欠陥があり米国内での訓練が規制されている)、オスプレイを使った軍事訓練のためですが、それ以外に、海兵隊員がわざわざ日本に残留する理由はあるのでしょうか?
大手新聞や全国ネットテレビ局は触れませんが、沖縄に海兵隊を駐留させる必要性が薄れていることは、自民党内で、防衛力強化を積極的に支持する議員でさえ、公の場で指摘しています。
http://blogos.com/article/22509/

在日米軍がの駐留目的が、日本を守るためではないことを、私達は、肝に銘じておくる必要があると思います。


補足:
なお今回の記事で取り上げた論文は、『弁護士アピールを支持する市民の会』代表を務める、弁護士の河内謙策さんが、あるメーリングリストで紹介してくださったものです。


2015年10月23日追記:

上記の記事は、約1年半前に書いたものですが、その後の情勢も踏まえた解説を、ジャーナリストの三上智恵さんが執筆しています。
「本来の目的は、米中の全面戦争にエスカレートしないために、日本国土の中に標的の島々を作り出して、そして日本の国土で“制限戦争”をする。中国も、アメリカも、自分の国土は攻撃されることなく、私たちのこの島だけで戦争をする。そういう想定で事態が動いていることを頭に入れておかなくてはならない」
という、伊波洋一元・宜野湾市長の指摘は極めて重要でしょう。
http://www.magazine9.jp/article/mikami/22529/

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
突っ込みどころ満載ですが、とりあえず

>「前方基地のミサイル防衛に当たり」との記載がある)、日本やグアムの米軍基地が、長距離ミサイルによる攻撃に晒されると想定している以上、空軍同様、中国軍のミサイルの射程外に避難すると考えられます。

地上にある軍事基地と、海上を移動できる空母では全く状況が違います
移動目標である空母には、射程千キロを超えるような弾道ミサイルでは命中させられません
ですので退却する必要もありません
miran
2013/03/06 10:46
もし中国政府が、先制攻撃に際し、対地ミサイルを使う一方対艦ミサイルは使わないという奇妙な決定を下した場合には、miranさんの指摘も意味がありますね。中国の長距離対艦ミサイルは、現行のDF-21でも射程3000kmを超えているそうです。米軍もそれなりに対抗措置を検討しているようですが、空軍が先制攻撃を避けるために敵ミサイルの射程外へ逃げる中、空母だけがミサイルの射程内に留まるというシナリオに、どれほど現実味があるのでしょう?
さとうひろし
2013/03/06 16:44

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